Friday, July 14, 2017 12:20 PM

日本市場開放の「請負人」 ハガティ氏、米政権期待

 駐日米大使に8月にも着任する実業家ウィリアム・ハガティ氏(57)は、ケネディ前大使ほど知名度は高くないが、日本の通商政策に明るい。トランプ政権では、閉鎖的とされる日本の市場をこじ開ける「交渉請負人」(米政権関係者)になるとの期待がかけられている。

 2016年の米国の対日貿易赤字は約689億ドル(約7兆8千億円)。5月の議会公聴会では懸念を表明する議員が相次ぎ、ハガティ氏は日本駐在経験を踏まえ「日本の市場には米企業の参入を阻む構造的な問題がある」と指摘し、市場開放を求めていくと訴えた。

 着任後は、4月から始まった「日米経済対話」のメンバーに入り「一生懸命取り組む」と意気込む。トランプ大統領の政権移行チームで共に仕事をした幹部は「日本の市場を非常に勉強している。通商面で良い代表になる」と断言した。(共同)