Monday, July 17, 2017 11:30 AM

700万人投票、大半反対 ベネズエラ、政権打撃

 ベネズエラからの報道によると、反米左翼マドゥロ政権による新憲法制定に向けた制憲議会構想の是非を問うため、野党連合が計画した非公式の国民投票が16日、同国内外で実施された。大学教授らでつくる選挙保証委員会は17日未明、700万人以上が投票し、約98%(開票率約95%)が構想に反対の意を示したと発表した。

 マドゥロ大統領は「野党連合による内輪の投票」と認めない姿勢を示している。政府は実施に関わっておらず、結果は象徴的な意味しか持たない。ただ制憲議会への反対が多数に上ったことで、政権にとっては一定の打撃になるとみられる。ベネズエラの人口は約3152万人。

 首都カラカスでは16日、投票に訪れた市民に武装集団が発砲し、少なくとも1人が死亡した。4月から続く混乱の死者は90人を超えている。(共同)