Tuesday, July 18, 2017 11:29 AM

日米、10月に経済対話再開 貿易赤字削減で攻防へ

 日米両政府は18日、麻生太郎副総理兼財務相とペンス副大統領による経済対話の第2回会合を10月にワシントンで開催する方向で調整に入った。日本側は10月会合に先だって麻生氏が訪米し、非公式会合を開く案も打診している。秋に予定されるトランプ大統領の訪日を前に貿易課題の地ならしをするのが主目的で、対日貿易赤字の削減を求める米側との激しい攻防も予想される。

 トランプ氏は米大統領選干渉疑惑「ロシアゲート」で窮地に立たされ、減税などの目玉政策も進展していないことから、通商分野で目に見える成果を挙げ支持層にアピールしたい思惑が透ける。安倍晋三首相も支持率低下に直面しており、8月3日にも内閣改造に踏み切って交渉体制を整えた上で、米国との協調路線を固めたい考えだ。

 日米経済対話は4月に東京で初会合が開かれた。協議テーマとして「貿易・投資ルール」「経済・構造政策」「分野別協力」の3分野を確認する程度にとどまったが、米側は日米自由貿易協定(FTA)交渉を始めることへの意欲を公言している。第2回会合ではより踏み込んだ議論が交わされる公算が大きい。(共同)