Tuesday, July 18, 2017 1:04 PM

547人に暴力や性的虐待 独の有名少年合唱団

 世界的に有名なドイツ南部レーゲンスブルクの少年合唱団レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊で1945年から90年代前半まで、少なくとも547人の団員が指導者らから暴力や性的虐待を受けていたことが分かった。合唱団の虐待疑惑を調査していた弁護士が18日、報告書を発表した。合唱団は千年を超える歴史を誇る。

 一部の被害者は調査に対し「まるでナチスの強制収容所のようだった」と当時の合唱団の雰囲気を振り返った。弁護士はかつて長年にわたり合唱団を率いた前ローマ法王ベネディクト16世の兄ゲオルク・ラツィンガー氏についても「見て見ぬふりをしてきた」と、責任の一端があると指摘した。(共同)