Tuesday, July 26, 2016 10:38 AM

国内勢のVHS生産終了 最後の船井電機、時代に幕

 船井電機が、国内勢で唯一続けていたVHSのビデオデッキの生産を7月末で終了することが26日、分かった。販売台数が最盛期の20分の1まで減り市場が縮小している上に、部品の調達も難しくなっているため。記録媒体はDVDやブルーレイディスク(BD)などの光ディスクが主流となっており、VHSの時代は幕を閉じる。

 終了するのは、船井電機が中国の工場に生産を委託し、北米で販売してきたモデル。日本向けの最後の製品は、子会社のDXアンテナ(神戸市)が手掛けたDVDレコーダーと一体型の「DXR170V」。既に生産を終了したが当面は修理などに応じる。

 船井電機のVHSデッキはピークの2000年ごろに年約1500万台を売り上げていたが、15年は約75万台にとどまっていた。(共同)