Wednesday, July 19, 2017 10:26 AM

iPSシート、20日申請 大阪大、来年前半にも実施

 人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した「心筋シート」を心不全患者の心臓に移植し、機能を改善させる治療について、大阪大の澤芳樹教授(心臓血管外科)のチームは19日、患者で安全性などを検証する臨床研究の実施を20日に学内の審査委員会に申請すると明らかにした。

 委員会では研究内容や倫理面を審査。実施が認められれば厚生労働省に申請し、了承を得て2018年前半にも研究を開始したいとしている。

 チームによると、臨床研究では京都大の山中伸弥教授らが備蓄を進める、拒絶反応が起きにくいiPS細胞を使用。iPS細胞を心筋細胞に変化させてシート状に加工し、心不全患者の心臓にはり付けて効果や安全性を確かめる。(共同)