Wednesday, July 19, 2017 10:27 AM

稲田氏報告、2日前にも 非公表は事務次官の意向

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報の隠蔽問題で、稲田朋美防衛相が、非公表方針が決まった2月15日の緊急会議の2日前にも、陸上自衛隊側から、電子データが保管されていた事実などについて報告を受けていたことが19日、複数の政府関係者への取材で分かった。隠蔽の方針は、防衛省事務方トップの黒江哲郎事務次官の意向に沿ったものだったことも判明した。

 2回にわたり報告を受けたことになる稲田氏には、説明責任を果たすよう求める声が一層強まりそうだ。さらに防衛相を補佐すべき立場の事務次官が一連の隠蔽を主導した疑いが浮上し、防衛省・自衛隊の隠蔽体質が厳しく問われるのは必至。

 防衛監察本部の特別防衛監察結果に、こうした経緯がどこまで反映されるかが注目される。(共同)