Wednesday, July 19, 2017 10:28 AM

遠のく減税、インフラ投資 米、債務不履行の危機も

 トランプ政権が最重要課題に掲げた医療保険制度改革(オバマケア)見直しが議会の抵抗で頓挫し、経済の高成長を達成するための切り札と位置付ける巨額減税やインフラ整備への大規模投資は遠のきそうだ。また、連邦政府の債務上限引き上げにも手間取り、米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る危機が迫る。

 ムニューシン財務長官は18日の講演で「年3%以上の持続的な成長を実現することが私に課せられた最も重要な課題だ」と強調した。だが、トランプ政権の経済政策は袋小路に入りつつある。

 政権が今年4月に発表した税制改革案は、主要国で最高水準にある連邦政府の法人税率を現在の35%から、最も低い水準となる15%に引き下げることが柱だ。中間層の生活支援を目的とする所得税の減税も盛り込んだ。(共同)