Wednesday, July 19, 2017 5:48 PM

最高裁、祖父母ら入国許可 米政権の難民規制は容認

 トランプ政権によるイスラム圏6カ国から米国への入国を制限する大統領令を巡り、連邦最高裁は19日、6カ国出身の米国在住者の祖父母や孫らの入国を規制すべきだとの政権の主張を退け、祖父母らの入国を認める判断を出した。一方、政権が難民の入国規制を行うことは容認した。

 ハワイ州の連邦地裁が13日、祖父母らの入国を認めるべきだとの判断を示したことを不服として、トランプ政権が最高裁に上訴していた。

 トランプ政権がテロ対策として打ち出した入国規制策を巡っては、下級審が宗教差別の可能性があるなどとして大統領令を一時差し止める仮処分を命令。最高裁は6月に大統領令の執行を認めた上で、米国在住者と「正当な関係」を持つ家族らの入国は規制すべきではないと判断した。(共同)