Thursday, July 20, 2017 11:40 AM

復興支援の感謝や平和訴え 五輪開閉会式コンセプト

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は20日、開閉会式のコンセプトや演出の方針を決める「東京2020有識者懇談会」の第2回会合を開き、大会の歴史的、社会的意義を踏まえた中間報告を提示した。五輪とパラリンピックの四つの開閉会式を「一連の式典」と位置付け、東日本大震災など被災地の復興支援に対する感謝や世界の平和を訴える方針を盛り込んだ。コンセプトは年内にまとめる。

 制作会社の選定方法は公募を含めて検討する見通し。式典監督に求める資質の議論では「調整力」「協調性」などを確認した。

 組織委は歴史や音楽の専門家を含め、国民から寄せられた856件(18日現在)の意見などを基に中間報告を策定。会合では日本独自の文化を独り善がりに発信するのは逆効果という声や、簡素な式典で復興五輪の精神を求める意見も出た。(共同)