Thursday, July 20, 2017 11:42 AM

LCC、中長距離便に拡大 エアアジアなど就航相次ぐ

 格安航空会社(LCC)がアジアを舞台に、運航時間が4時間を超える中長距離路線を就航させる動きが相次いでいる。LCCが主力とする近距離路線で競争が激化する中、他社とすみ分けられ、収益性が高い中長距離路線に乗りだすことで需要開拓を目指す。

 航空調査会社のCAPAによると、近距離路線が多い東南アジアでは、LCCが航空の供給座席数に占める割合が56%(昨年6月時点)で、地域別で圧倒的な首位だ。そこでLCC各社は燃費性能が優れ、採算性を確保しやすいボーイング787などの中型機を使って中長距離路線に挑む。

 マレーシアのエアアジアは傘下企業を通じ、日本と人気保養地を結ぶ路線を相次いで開設。成田空港(千葉県)とインドネシアのバリ島デンパサールを結ぶ路線が5月25日、関西空港(大阪府)-ハワイ・ホノルル線が6月28日それぞれ運航を始め、欧州エアバスの中型機A330を使う。(共同)