Thursday, July 20, 2017 11:43 AM

豪雨被害1000億円超 福岡県820億、拡大も

 九州北部の豪雨による福岡県内の被害額が少なくとも828億円に上ることが20日、県関係者への取材で分かった。大分県と合わせ、豪雨の被害総額は1000億円を超える。両県は、激甚災害の早期指定に向けて国に働きかけるなどし、復旧・復興の取り組みを加速させたい考えだ。

 福岡県は19日までに確認した河川・道路施設や農林業などの被害状況を踏まえて額を算出した。朝倉市など一部で依然被害の全容がつかめておらず、額はさらに増える見込み。

 激甚災害に指定すれば、道路などインフラの復旧事業に対する国の補助率がかさ上げされ、被災自治体への財政支援となる。12日に被災地を視察した安倍晋三首相は「激甚災害の指定を一刻も早く行いたい」と述べている。(共同)