Thursday, July 20, 2017 11:44 AM

根室市長除外で干渉否定 ロシア、北方領土調査団

 日本が6月末〜7月初旬に北方四島へ官民調査団を派遣した際、北海道根室市の長谷川俊輔市長が参加できなかった問題で、ロシア外務省情報局は20日、調査団の構成は日本側が決め、ロシア側は干渉していないと強調した。共同通信の質問に書面で回答、「私たちに提出された参加者の最終リストに長谷川氏は含まれていなかった」と説明した。

 長谷川氏は、ロシアがウクライナ問題を巡って2014年に発動した対日報復制裁の対象者だったことが判明している。日本側は、長谷川氏の上陸をロシア側が拒むのは確実と考え、参加者から外したとみられる。

 北方四島を「固有の領土」と見なす日本側は、調査団派遣はロシア訪問に当たらず、長谷川氏の参加に支障はないとの見解をロシア側に伝えていた。これに対し、回答書面では北方四島について「ロシア領であり、主権に疑問はない」としており、日本側の訴えをはねつけたことを示唆した。(共同)