Thursday, July 20, 2017 1:29 PM

「防災に世界と取り組む」 二階氏、国連会合で演説

 自民党の二階俊博幹事長は20日午前、国連の「水と災害に関する特別会合」で演説した。「水災害で一人の命も失わせないとの考えの下、世界の人々と心を合わせて取り組む」と表明。防災分野で日本が国際貢献する姿勢をアピールする狙いだ。

 演説では、世界の災害被災者のうち9割は洪水や渇水など水の災害が原因になっていると指摘。九州北部の豪雨災害に関し「事前の備えが必ずしも完全ではなかった」として、インフラ整備などを通じて防災・減災を図る「国土強靱化」を推進する重要性を強調する。

 二階氏は、国連の「世界津波の日」制定に尽力した経緯がある。30カ国の高校生が津波や地震の脅威を学ぶため、昨年11月に高知県黒潮町で開催された高校生サミットを紹介。今年は沖縄で開くとした上で「次世代を担う子どもたちが自然災害への理解を深めることが何より重要だ」とし、防災教育の充実を訴える。(共同)