Friday, July 21, 2017 10:43 AM

政労使合意は「議論継続」 次期会長に神津氏続投案

 連合の神津里季生会長は21日、定例記者会見で、一部専門職を残業代支払いなど労働時間規制から外す新制度を含む労働基準法改正案の修正を巡り「政労使で合意するか見極めがまだついていない。議論を継続する」と述べた。今後、中央執行委員会などの議論を経た上で判断する見通しで、政労使トップ会談の開催時期がずれ込む可能性が出てきた。

 神津会長によると、会見前に開催された産業別労働組合の幹部らによる中央執行委員会で、執行部が政府に新制度などの修正を要請したことや経緯を説明。参加者からは「これまでの連合の主張から変わったのか」「政労使合意は慎重に考えるべきだ」との指摘が出されたという。

 神津氏は「制度導入は必要ないというのが根本的なスタンス」としつつ、政府が秋の臨時国会で労基法改正案と残業規制を柱とする働き方改革関連法案を一括で成立させる方針であるとして「せめて修正は盛り込んでほしいということだ」と強調した。(共同)