Friday, July 21, 2017 10:44 AM

監察トップが稲田氏聴取 約1時間、「了承」否定

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題で、稲田朋美防衛相は21日、防衛監察本部による聴取を約1時間受けたと明らかにした。陸上自衛隊に日報の電子データが存在したとの報告を受けたことや隠蔽を了承したことを否定する従来の見解を伝えた。防衛省で記者団に語った。政府関係者によると、聴取したのは北村道夫防衛監察監。防衛監察本部は全容解明のためにはトップ自らが聴取する必要があると判断した。

 既に判明している監察結果原案は、稲田氏の関与には一切触れていない。防衛監察本部は非公表を決めた経緯に関わった防衛省・自衛隊の幹部らにも説明を求めるとみられ、聴取結果次第では原案が修正されたり、当初数人とみられていた処分者が増えたりする可能性が出ている。

 稲田氏は21日の記者会見で「さまざまな批判があることは承知しているが、なすべきことをやっていきたい」と辞任を否定。「(日報が)あると報告を受けていれば公表を指示していたはずだ。報道されている点に関しても私の責任で事実を解明し、説明責任を果たしたい」と述べた。(共同)