Friday, July 21, 2017 1:13 PM

政府に調査団受け入れ要求 国連のミャンマー報告者

 ミャンマーの人権状況を担当する国連特別報告者の李亮喜氏が21日、最大都市ヤンゴンで記者会見し、イスラム教徒少数民族ロヒンギャ迫害問題を巡る国際調査団の受け入れを拒んでいる同国政府に「改めて受け入れを求める」と要求した。

 西部ラカイン州でロヒンギャが置かれた状況は「改善していない」と指摘。州内の刑務所では昨年10月の警察施設襲撃に関与したとして、未成年者を含むロヒンギャが正当な手続きなく収監されていると懸念を示した。

 ミャンマー政府は、国連人権理事会が3月に決議した国際調査団の受け入れを拒否。李氏は、訪問前に政府から調査団に関連する活動をしないよう確約を求められたとし「驚きだ」と語った。面談する市民に圧力をかけたり、訪問先を制限したりしたとも批判した。(共同)