Friday, July 21, 2017 5:47 PM

イラン、米対応に不満 核合意履行を協議

 イランと欧米など6カ国の政府高官らは21日、イラン核合意を巡る合同委員会をウィーンで開き、合意の履行状況などを協議した。協議後、イランのアラグチ外務次官は記者団に対し、核合意の履行の重要性を強調、米国が順守しない場合は「イランには対応する権利がある」と不満を示した。

 トランプ米政権は、イランが合意を履行していると認める一方で、批判的な姿勢を崩していない。イランの弾道ミサイル開発を理由に別途独自の制裁を科しており、今月18日には制裁対象を拡大。イラン側は近く対抗措置を取る構えを示している。

 2015年の核合意に基づき、イランは核開発の大幅制限を受け入れ、欧米などは経済制裁を解除。イランと欧州企業の取引が活発化する一方、米国の制裁解除の遅れが障害となるケースもあり、イラン側の不満が強い。(共同)