Monday, July 24, 2017 11:22 AM

独車大手、常習的に談合か 「最大規模」に発展の恐れ

 フォルクスワーゲン(VW)やダイムラーなどドイツの自動車大手5社が、コスト抑制のために1990年代から常習的に談合を繰り返していた疑いが浮上している。「同国史上最大規模」の談合事件に発展する恐れもある。排ガス規制逃れ問題で打撃を受けたドイツの自動車業界は、さらなる不正疑惑に揺れている。

 「全容解明なくして信頼回復はない」「徹底して調査し、必要な措置を取らなければならない」。疑惑の発覚を受け、ドイツの政界では激しい批判が湧き起こっている。

 発端は22日付のドイツ有力誌シュピーゲルの報道だ。鋼材調達の談合の疑いを掛けられたVWが、2016年7月4日付文書で当局に長年の談合を申告。調査への協力と引き換えに、予想される巨額制裁金の軽減を狙ったというのだ。(共同)