Tuesday, July 26, 2016 10:42 AM

「責任逃れ」とIOC批判 ロシア問題でWADA元委員長

 世界反ドーピング機関(WADA)の元委員長で、ロシア陸上界の組織的なドーピング問題を調査したWADA第三者委員会の責任者だったディック・パウンド氏(カナダ)は25日、国際オリンピック委員会(IOC)がリオデジャネイロ五輪からロシアの全面除外を見送った決定を「責任逃れだ」と批判した。

 IOC委員でもある同氏は、ロシア選手の五輪参加条件を設定して判断を国際競技連盟(IF)に任せた結論を「最悪の前例になる」と断じた。AP通信によると、IOCのバッハ会長宛てに「国家ぐるみのドーピング違反で証拠も出ている。全面参加禁止へ選択の余地はない」と書簡を送って訴えたという。(共同)