Monday, July 24, 2017 11:23 AM

辺野古、沖縄県が再提訴 工事差し止め、仮処分も

 沖縄県は24日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事差し止めを求め、那覇地裁に提訴した。政府が県規則に定められた翁長雄志知事の許可を得ずに「岩礁破砕」を行うのは違法と主張。判決まで工事を中断させる仮処分も併せて申し立てた。政府は自治体の訴訟を巡る判例から県の訴えは不適法で、許可も不要として全面的に争う方針だ。

 辺野古移設を巡っては、2015年10月に現場海域の埋め立て承認を取り消した翁長氏の処分に関し政府と沖縄県が訴訟で争った結果、昨年12月に県側敗訴判決が確定した。双方の対立は再び法廷闘争に発展した。

 翁長氏は記者会見し「無許可の行為を放置できない。沖縄県民の思いを置き去りにしたまま、新基地建設に突き進む国の姿勢が改めて問われる」と述べた。(共同)