Monday, July 24, 2017 1:09 PM

観光戦略「スピード感を」 中経連の豊田鉄郎会長

 就任2年目を迎えた中部経済連合会の豊田鉄郎会長(71)は24日までにインタビューに応じ、観光資源の掘り起こしの戦略を「スピード感を持って立て、それを実行する必要がある」と強調した。ものづくりで全国をリードする中部地域だが、観光などのサービス分野では後れを取っているとの危機感が背景にある。

 豊田氏は、2027年に東京・品川-名古屋のリニア中央新幹線が先行開業するまで「あと10年しかない」と指摘。特色ある街づくりを進めなければ、中部圏の人材や産業といった資産が「全部、東京に吸い上げられる」と東京一極集中の加速に懸念を示した。

 名古屋城天守閣の木造復元が進むが「城だけで観光客を呼べるわけではない」と述べ、ホテルの誘致や文教地区の整備など地域全体の総合プランを策定する必要があるとの考えを示した。(共同)