Tuesday, July 25, 2017 10:54 AM

南シナ海「正常軌道に」 中国外相、日米けん制

 フィリピンのカエタノ外相は25日、中国の王毅外相とマニラで会談した。王氏は終了後に記者会見し「対話と協議を通じて、南シナ海問題は適切な解決方法を探る正常軌道に戻っている」と強調した。

 フィリピンのドゥテルテ大統領が南シナ海問題を棚上げにし、親中姿勢を明確にした昨年10月の訪中について、王氏は「2国間を覆っていた暗雲を晴らした」と評価。当事国の間で南シナ海問題解決に向けた取り組みが順調に進んでいるとアピールし、日米など域外国をけん制した。

 カエタノ氏は会談の冒頭、南シナ海問題を巡る中国とフィリピンの2国間協議メカニズムを「両国当局間の懸け橋になっている」とした上で「王氏が表現したように、今は両国関係の黄金時代だ」と述べた。(共同)