Tuesday, July 25, 2017 10:58 AM

被爆者「悲惨さ伝わった」 ピースボート、横浜に帰港

 広島や長崎の被爆者ら約1000人を乗せ、世界一周をしながら核廃絶を訴えた非政府組織(NGO)ピースボートの船が25日、横浜港に帰港した。記者会見した被爆者らは「原爆の悲惨さを伝えることができた」と語った。

 船旅には被爆者3人と被爆2世2人が参加。参加者の一部は6月、ニューヨークの国連本部で開かれた核兵器禁止条約の交渉会議を傍聴した。日本が不参加だったことについて、広島で被爆した田中稔子さん(78)=広島市=は「非常に残念。被爆者として怒りで煮えたぎる思いだ」と話した。

 一行は4月に横浜港を出て、世界23カ国を105日間かけて巡った。チェルノブイリ原発事故の被ばく者と意見交換するなど、各地の平和団体と交流を深めた。(共同)