Tuesday, July 26, 2016 10:43 AM

キヤノン、円高で減収減益 南米のプリンター不振

 キヤノンが26日発表した2016年6月中間連結決算は、純利益が前年同期比20.3%減の814億円、売上高が9.5%減の1兆6574億円と減収減益だった。急激な円高に加え、レーザープリンターの販売が南米や東欧、中東などで減少したことが響いた。

 レンズ交換式デジタルカメラの販売は米国や欧州で堅調だったが、コンパクトカメラは低迷した。インクジェットプリンターは前年並みの販売となった。一方、有機ELディスプレー製造装置は売り上げが伸びた。

 買収を決めた東芝の医療機器子会社「東芝メディカルシステムズ」(栃木県大田原市)に関しては、業績見通しにも盛り込まなかった。海外で競争法規制当局の審査手続き中で、買収完了の時期が見通せないため。(共同)