Tuesday, July 25, 2017 11:00 AM

欧州情報開示に日本が異議 EPA透明性で消極姿勢

 欧州連合(EU)欧州委員会が、日EUの経済連携協定(EPA)交渉の大枠合意の一部条文を、日本側と未調整のまま最終合意を待たずにウェブサイトに載せ、日本外務省が異議を示し削除するよう求めていたことが25日分かった。複数の関係筋が明らかにした。

 情報開示を巡るこうした要請は異例。交渉の透明性確保を重視する欧州に比べ、消極的な日本政府の姿勢が浮き彫りになった。国内調整などへの配慮が背景にある。

 外務省の欧州連合経済室は、最終合意前の条文公開は「日本は通常しない。(世界的にも)かなり珍しいと思う」と指摘。サイトからの削除などの対応を巡り、EU側と「議論はしている」としつつ「具体的にどういうやりとりをしているかは言えない」と述べた。(共同)