Tuesday, July 25, 2017 5:44 PM

EUトルコ歩み寄れず 加盟交渉の重要性指摘も

 欧州連合(EU)加盟候補国トルコのチャブシオール外相とチェリキEU相は25日、ブリュッセルのEU本部でモゲリーニ外交安全保障上級代表らと会談した。昨年のクーデター未遂事件以来、一段と後退した対EU関係の改善を模索したが、目立った歩み寄りはなかったもようだ。

 会談後の共同記者会見でチェリキ氏は、EU加盟交渉は両者の関係の「基軸」だと指摘し、事件後ほぼ停止した交渉再開の重要性を訴えた。

 EU側は「人権、法の支配、民主主義、報道などの自由は全て、EU加盟に向けて必要不可欠な事項」(EU拡大交渉担当のハーン欧州委員)などと改めて強調し、記者や人権活動家の拘束を含むトルコの強権化に強い懸念を表明。チャブシオール氏は「テロ活動を支援する偽記者」に惑わされるべきではないと反論した。(共同)