Tuesday, July 25, 2017 5:45 PM

審議開始、辛うじて決定 米上院、オバマケア見直し

 米上院は25日、トランプ政権が最重要課題に掲げる医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための法案審議を開始することを承認した。採決は50対50で拮抗したため、上院議長も兼ねるペンス副大統領の賛成票を得て辛うじて可決された。

 共和党上院トップのマコネル院内総務は週内の採決を目指す意向を示したが、審議を始めても意見対立が解消するかは不明で、法案の通過は依然見通せない。

 採決では野党民主党の全議員に加え、与党共和党からも2人が反対。脳腫瘍と診断され静養中だったマケイン上院議員が復帰して賛成票を投じたことで共和党は可否同数に持ち込んだ。合衆国憲法は定数100の上院の採決で拮抗した場合、副大統領が均衡を破る決裁票を投じると定めている。(共同)