Wednesday, July 26, 2017 11:53 AM

新国立、五輪後は球技専用 収益重視、陸連側も了承

 2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区)の後利用や運営を検討するスポーツ庁の作業部会が26日、東京都内で開かれ、大会後は収益性を重視して集客が見込めるサッカーやラグビーの球技専用とする方針で一致した。陸上トラックを残すよう要望してきた日本陸上競技連盟側も了承した。大会後に約6万8000人収容から約8万人規模を想定した座席の増設などの改修を行う。

 開閉会式や陸上などの会場となる新国立は五輪のレガシー(遺産)として期待される一方、年間約24億円と試算される維持管理費を捻出する必要があることから、後利用の形態が焦点となっていた。

 今後はサッカーやラグビーの競技団体との調整を経て、9月にも開かれる関係閣僚会議で正式決定する見通し。民間事業者に運営権を売却する「コンセッション方式」を導入し、今秋から公募の準備を進める。Jリーグのクラブがホーム競技場として使用するかどうかなど、具体策は今後検討する。(共同)