Wednesday, July 26, 2017 11:55 AM

辞めない長官とにらみ合い 圧力強めるトランプ氏

 トランプ大統領が米大統領選干渉疑惑「ロシアゲート」の捜査に関与しないと表明したセッションズ司法長官への「失望」を表明するなど公然と圧力を強める中、セッションズ氏はホワイトハウスに辞任の意向はないと伝達、両者のにらみ合いの様相を呈している。批判噴出が必至の解任を回避したいトランプ氏は、手を焼いているようだ。

 ワシントン・ポストによると、セッションズ氏側はプリーバス大統領首席補佐官に「やるべき仕事を全うしたいので、辞任の考えはない」と明言。不法移民の取り締まり強化策を相次いで打ち出したほか、近く機密情報のリークに関する捜査進展を公表する見通しで「むしろ業務に精を出している」(司法省関係者)という。

 ロシアゲートの捜査が自身の周辺に拡大したトランプ氏は、「大統領を守れない」セッションズ氏への批判を公然と続けているが、自発的に辞めてほしいのが本音で、解任には踏み切れないでいるのが実態だ。(共同)