Wednesday, July 26, 2017 11:57 AM

来年にもICBM実戦配備 北朝鮮、米情報当局が結論

 ワシントン・ポスト電子版は25日、北朝鮮が核弾頭を載せた大陸間弾道ミサイル(ICBM)を2018年にも実戦配備できるとの分析を米国防情報局(DIA)がまとめたと報じた。複数の米政府当局者の話としている。一方、日米韓は、北朝鮮が朝鮮戦争(1950〜53年)の休戦協定調印記念日を迎える27日にICBMなどを発射する可能性があるとみて警戒を強化している。

 同紙によると、北朝鮮の初のICBM発射実験となった今月4日の「火星14」発射は射程の実証が目的だった。次は大気圏に再突入する際の高熱から核弾頭を守る技術を確認するとみられており、新型の「再突入体」の実験準備が最終段階にある兆候を米情報当局が捉えた。

 DIAは北朝鮮が来年中にICBMの試作から生産の段階に移行する可能性があると警告。北朝鮮は20年までは米本土に到達するICBM能力を獲得できないとの見方が多かったが、新たな分析はこうした認識を丸2年短縮することになる。「最大限の圧力」で核放棄を迫るトランプ政権だが、一層の対応を取る必要に迫られそうだ。(共同)