Thursday, July 27, 2017 11:25 AM

米、ベネズエラに制裁 制憲議会選の再考促す狙い

 米財務省は26日、ベネズエラの反米左翼マドゥロ政権が新憲法制定のため30日に予定する制憲議会選は民主主義や法治主義をないがしろにしているとして、レベロル内務・法務相や元政府高官ら13人に経済制裁を科した。米政府が法的権限を持つ資産が凍結される。制憲議会選実施を再考させるのが狙い。

 ベネズエラからの報道によると、マドゥロ大統領は26日、制裁を受けた13人を祝福するとともに「制憲議会選で勝利し、報復する」と誓った。

 ムニューシン財務長官は声明で「制憲議会選で選ばれた者は誰であれ、ベネズエラの憲法や民主主義を損ねれば、米国の制裁対象になることを理解しなければならない」と強調し、制憲議会選を強行すれば追加制裁を実施する意向を示した。(共同)