Thursday, July 27, 2017 11:29 AM

オバマケア撤廃法案否決 米上院、見直し審議難航

 米上院は26日、トランプ政権が優先課題に掲げる医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための審議を継続、与党共和党提案のオバマケア撤廃法案を採決したが、賛成45対反対55で否決された。今後、別の法案の審議に入るが、共和党内での意見対立は根深く、成案を得られるかは見通せない。

 今回採決されたのは、オバマケアの根幹部分を2年以内に廃止する法案。まず廃止で合意して、代替制度を協議する時間を稼ぐのが主眼だ。しかし、多数の無保険者が出ることが確実なことから、野党民主党に加え共和党からも党重鎮のマケイン議員を含む7人の造反者が出た。

 辛うじて審議開始にこぎつけた共和党は、5月に下院を通過した代替法案を土台に修正を加えた法案を次々に採決にかけ、落としどころを探る考えだが、必要な賛成票を得るめどは立っていない。25日には共和党執行部が作成した代替法案が否決された。(共同)