Thursday, July 27, 2017 11:30 AM

稲田防衛相が辞任へ 日報隠蔽、混乱で引責

 稲田朋美防衛相は27日、閣僚を辞任する意向を固めた。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題を巡り、防衛省トップとして混乱を招いた責任を取る。特別防衛監察結果の28日の公表に合わせて辞任を表明するとともに、安倍晋三首相に辞表を提出するとみられる。防衛相ポストは8月3日にも実施する内閣改造まで首相か閣僚が兼務する方向。黒江哲郎事務次官、岡部俊哉陸上幕僚長の事務方、陸自両トップも辞任する。政府関係者が明らかにした。

 内閣支持率下落が続く中、安倍政権へさらなる打撃となるのは必至。民進党などは首相の任命責任を追及する。

 稲田氏は27日夜、防衛省から退庁したが、記者団の質問に答えることなく無言だった。(共同)