Thursday, July 27, 2017 1:52 PM

ロンドン銀行間金利廃止へ 英金融当局、21年に

 英金融規制当局の金融行為監督機構のアンドリュー・ベイリー長官は27日の講演で、短期金利の国際的指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を2021年末までに廃止すると述べた。過去にLIBORの不正が相次ぎ、信頼性を損なったためだ。ロイター通信が伝えた。

 ベイリー氏は代替指標への移行について「本格的に始めるべきだ」と強調。「LIBORの基となる市場取引が活発ではなく、こうした指標に頼ることは持続不可能なだけでなく、望ましくない」と語った。

 LIBORは一部の銀行が毎日提出する金利に基づいて算出。住宅ローンなど幅広い金融取引の基準となっているが、銀行の利益になるように不正に操作されていた。(共同)