Thursday, July 27, 2017 5:44 PM

米共和、限定廃止法案準備 オバマケア見直し審議継続

 米上院は27日も、トランプ政権が優先課題とする医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための審議を継続した。造反者に苦しむ多数派の与党共和党は「最後の腹案」とするオバマケア限定的廃止法案を準備中だが、可決に必要な賛成票を獲得できるか予断を許さない。

 共和党執行部が提出準備を進めているのは「スキニー(骨と皮ばかり)」と呼ばれる法案で、オバマケアのうち個人の保険加入義務や医療機器メーカー課税などだけを限定的に廃止する内容。

 共和党内では保障の最小化を求める保守強硬派と、低所得者の保護を訴える穏健派が激しく対立。限定的廃止法案は双方に配慮した内容だが、現行制度と比べて無保険者が1600万人も増え、保険料が約2割も高騰するとの試算もあり党内調整は難航しそうだ。(共同)