Friday, July 28, 2017 11:48 AM

シャープ、7年ぶり黒字 4〜6月期、液晶が堅調

 シャープが28日発表した2017年4〜6月期連結決算は、売上高が前年同期比19.6%増の5064億円で、純損益は274億円の赤字から144億円の黒字に転換した。4〜6月期として黒字は7年ぶり。中国や欧州での液晶パネル事業が堅調に推移した。

 昨年8月に台湾・鴻海精密工業の傘下に入って以降、協業により原材料の調達や物流でコスト削減を進めてきた一連の構造改革も貢献した。純利益は四半期ベースでは16年10〜12月期から3期連続の黒字となり、経営再建が進んでいることを示した。売上高が増収となるのも4〜6月期としては3年ぶり。

 本業のもうけを示す営業損益は25億円の赤字から171億円の黒字に改善。家電やカメラ部品など主力4部門全てで黒字を確保した。液晶事業は中国で鴻海の販路を活用したことや、自動車やスマートフォン向け中小型パネルの販売が伸びたことで業績が好転した。(共同)