Friday, July 28, 2017 11:52 AM

退位日公表前倒し論が浮上 政府、準備加速へ年内にも

 天皇陛下の退位の期日を巡り、決定と公表を従来の想定よりも前倒しする案が政府内で浮上したことが分かった。関係者が28日、明らかにした。時期の決定は来年夏ごろと見込まれていたが、年内となる可能性が取り沙汰されている。早期に日程を固めて、代替わりに向けた準備を加速化させる狙いとみられる。この場合、新たな元号を適用する日取りも合わせて公表する見通しだ。

 期日決定に必要な皇室会議の開催を9月とする方向で、日程調整が行われた経過も判明。ただ政府内には「決められる段階にない」(政権幹部)との意見もあり、合意は図られていない。

 議長の安倍晋三首相は8月3日にも実施する内閣改造後の政治日程を見据えながら、関係機関の意向も踏まえて慎重に開催時期を判断する。来年は9月に自民党総裁選があり、衆院議員任期が満了する12月までには衆院解散・総選挙があることも判断に影響しそうだ。(共同)