Friday, July 28, 2017 11:53 AM

米2.6%成長に加速 4〜6月、個人消費が復調

 米商務省が28日発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、年率換算で前期比2.6%増となり、前期の1.2%増から経済成長が加速した。GDPの約7割を占める個人消費が復調し、景気拡大をけん引した。成長率は市場予想と一致した。金融政策の鍵を握る物価上昇率は低迷した。

 米国の成長率が実力とされる2%程度の潜在成長率を大幅に上回ったのは、昨年7〜9月期以来となる。米経済の成長加速は世界全体の景気回復につながりそうだ。ただ、トランプ政権が目標とする3%以上の成長とはまだ開きがある。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が物価の目安とする個人消費支出(PCE)物価指数は前期比の年率換算で0.3%の上昇にとどまった。前期の2.2%上昇から急低下し、目標の年2%を大きく割り込んだ。(共同)