Tuesday, July 26, 2016 1:18 PM

16年の原油価格43ドル 世銀、予測を上方修正

 世界銀行は26日、2016年の原油平均価格の見通しを上方修正し、1バレル=43ドルと発表した。4月時点の見通しは41ドルだった。供給過剰の緩和を見込んだ。ただ原油の在庫は高水準で、相場の先行きは予断を許さない。

 価格は、米国産標準油種(WTI)と欧州の北海ブレント原油、中東のドバイ原油の平均。石油輸出国機構(OPEC)加盟国の増産が限定的なものにとどまるほか、非加盟国からの供給が減ると見込んだ。17年は53ドルへと上昇するとみており、15年の51ドルを上回る見通しだ。

 OPEC加盟国ではイランやサウジアラビアが生産を拡大しているものの、ナイジェリアでは武装勢力による石油施設の破壊により生産量が減少。非加盟国の米国では、投資の大幅減で新型原油シェールオイルの生産が減っていると指摘した。(共同)