Friday, July 28, 2017 11:53 AM
米産牛肉の輸入制限決定 政府、冷凍に高関税50%
政府は28日、米国産などの冷凍牛肉に8月1日から緊急輸入制限(セーフガード)を発動すると決定した。4〜6月の輸入量が急増したため、来年3月末まで、関税を現在の38.5%から50%に引き上げる。輸入牛肉へのセーフガード発動は4回目で14年ぶり。政府は国際的に理解を求める考えだが、トランプ政権は日本の牛肉関税の高さを以前から問題視しており、通商摩擦の火種となるのは必至だ。
関税の引き上げ対象は、冷蔵を含む輸入牛肉全体の2割程度となる。米国産の冷凍牛肉は主に牛丼店といった外食チェーンで使われ、輸入済みの在庫が尽きれば提供価格が上がる恐れもある。
今回の措置は、輸入量が基準を超えると自動的に発動する仕組み。原則として全ての輸入相手国が対象でカナダやニュージーランドなども含まれるが、シェア首位のオーストラリアは経済連携協定(EPA)を結んでいるため外れ、2位の米国産が最も影響を受ける。(共同)
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