Friday, July 28, 2017 11:53 AM

オバマケア見直し失敗 米上院否決、政権に打撃

 トランプ政権が優先課題に掲げる医療保険制度改革(オバマケア)見直しのための審議を続けていた上院は28日、与党共和党執行部が作成したオバマケアを限定的に廃止する法案を賛成49対反対51の僅差で否決した。身内の共和党から造反者が相次いで必要な票を得られず、重要公約の実現は危機的状況となった。

 政権与党が上下両院の多数派を握る中、主要法案を巡る攻防で敗北したことでトランプ大統領の求心力低下は避けられず、政権への打撃となる。

 前民主党政権の看板政策であるオバマケアを廃止し、新たな制度に代替することはトランプ大統領と共和党の共通公約。公約実現へ「最後のチャンス」と位置付けていた法案が否決され、当面の制度見直しは断念せざるを得ない。(共同)