Friday, July 28, 2017 6:01 PM

韓国、THAAD増強方針 抑止強化へ米と協議

 韓国の文在寅大統領は、北朝鮮の弾道ミサイル発射後の29日未明に開いた国家安全保障会議(NSC)で、韓国南部で配備が始まっている米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」について、配備済みの2基から増強することを米国と協議するよう指示した。

 北朝鮮の核・ミサイル開発の進展が止まらない状況を受け、中国やロシア、地元住民の反対で追加配備を遅らせようとしていたこれまでの方針を転換、米軍と協調した抑止力強化の象徴としてTHAAD配備に積極的に乗り出す姿勢を見せた。

 文政権は、南北軍事境界線付近での緊張緩和を目的とした軍当局間会談と、離散家族再会事業実施のための赤十字会談開催を北朝鮮に提案しており、28日の発射を受けても、核・ミサイル開発阻止への国際的な圧力強化とは別だと提案を維持する公算だ。(共同)