Friday, July 28, 2017 6:02 PM

「独は戦争責任逃れ」 ポーランド政権与党党首

 ポーランドの政権与党「法と正義」のカチンスキ党首は28日までに地元ラジオのインタビューで「ドイツは長年にわたり第2次大戦の責任を逃れてきた」と指摘し、ドイツに対する賠償請求の可能性を示唆した。

 「法と正義」は上下両院で単独過半数を占めており、党首のカチンスキ氏はポーランドの事実上の最高実力者とされる。ドイツ政府はメディアや司法の統制を強めるカチンスキ氏の強権的な政策を懸念しており、今回の発言にはドイツの批判をけん制する狙いがあるとみられる。

 ナチス・ドイツは1939年、ポーランドに侵攻し、ソ連などと分割占領した歴史がある。(共同)