Monday, July 31, 2017 1:18 PM

カジノ開業2〜3カ所 20年以降、国交相認定

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の運営ルールに関する報告書を、政府の有識者会議が31日発表した。都道府県か政令指定都市がIR事業者と共同で作成した整備計画を、国土交通相が審査し区域を認定する。カジノが開業できる区域数は2〜3カ所が有力視され、認定は早くても2020年以降となる見通しだ。

 ギャンブル依存症対策として日本人の入場回数制限なども盛り込んだが、国民の根強い不安が払拭されるかは見通せない。政府は報告書を基にIR実施法案を作成し、秋に想定される臨時国会に提出する方針。IR区域数などの重要項目は9月以降に与党と協議する。国会情勢次第でスケジュールはずれ込む可能性もある。

 報告書によると、IRはカジノや国際会議場、ホテルなど計5施設の完備を要件とする。一つの事業者が5施設を一体経営するが、カジノ以外は運営委託も認める。(共同)