Monday, July 31, 2017 1:19 PM

稲葉新監督、目指すは金 北京五輪の雪辱誓う

 重責を担う責任感がにじんだ。野球日本代表の稲葉篤紀新監督は31日、東京都内で行われた就任記者会見で、目標を問われた時だった。質問者の問い掛けが終わるのを待ち切れず「もちろん金メダル。そこしか目指していません」と2020年東京五輪への覚悟が口を突いて出た。

 国際大会で豊富な経験を誇る。法政大時代から日本代表のユニホームに袖を通し、プロ入り後はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝を経験した。ただ、北京五輪ではメダルなしに終わる屈辱も味わった。「もう一度、リベンジしたい気持ちがずっとあった。監督という重要な立場でリベンジしたい」と雪辱を誓った。

 いつも爽やかで誰からも慕われる。今春のWBCでは、打撃コーチとしてこれまで接したことがない選手にも屈託なく助言を送った。理想の監督像もこの人らしい。「良き兄貴的な存在。たくさんコミュニケーションを取って、どんどん動き回りたい」と44歳の新監督は若々しい。(共同)