Monday, July 31, 2017 1:21 PM
三菱重が造船事業再編 設計業務集約、雇用は維持
三菱重工業は31日、造船事業の再編を発表した。本体と、子会社の三菱重工船舶海洋(長崎市)でそれぞれ手掛けている設計業務を一元化し、来年1月に横浜市に新会社を設立する。船舶の開発力を強化するのが狙い。各拠点で事業に携わる社員の雇用は維持し、配置転換や人員削減は実施しないと説明している。下関造船所(山口県下関市)でフェリーなどの建造も担う。
造船事業は中国や韓国メーカーの台頭を背景に競争が激化している。小口正範最高財務責任者(CFO)は31日の記者会見で「船を製造する環境は厳しいが、設計については当社には大変な力がある。事業を設計重視に組み替えるのが方向性だ」と述べた。
船体の骨格である「船体ブロック」を製造している三菱重工船体(長崎市)は、来年1月に新会社に衣替えし、長崎造船所で液化天然ガス(LNG)などの運搬船を一貫して建設する。(共同)
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