Monday, July 31, 2017 1:21 PM

原油急伸、一時50ドル突破 2カ月ぶり高値、NY市場

 31日のニューヨーク市場で原油先物相場が急伸し、指標の米国産標準油種(WTI)の9月渡しが時間外取引で一時1バレル=50ドルの大台を突破した。50ドル台乗せは5月30日以来約2カ月ぶり。原油の需給が引き締まるとの観測が浮上したため。主要産油国が5月下旬に減産の延長を決めた後も相場は総じて軟調に推移していただけに、大台を固めることができるかどうかが焦点となりそうだ。

 50・06ドルまで上げる場面があった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国をはじめとした主要産油国が7月24日、必要があれば来年3月末までの減産期間を再延長することを確認。さらに、米原油在庫量が予想以上に減ったことが需給の引き締まり観測につながった。

 有力産油国ベネズエラで強権政治を強めかねない制憲議会の発足が決まったことを受け、米政府がベネズエラに制裁を科し、同国産原油の供給が滞るとの見方が出たことも相場を下支えた。(共同)