Monday, July 31, 2017 1:21 PM

海外運用買収に1兆円投資へ 三菱UFJ信託

 三菱UFJ信託銀行の池谷幹男社長(59)は31日までに共同通信のインタビューに応じ、欧米や、アジアの成長市場を対象とした運用会社の買収に今後数年で1兆円を投じる計画を表明した。一方、全国の地方銀行や信用金庫への商品や業務支援サービスの提供を通じ、地域活性化を後押しする意向を示した。

 池谷氏は買収の狙いについて「グローバルな運用能力を身に付け、顧客の資産形成を後押ししたい」と説明した。運用残高を現在より40兆〜50兆円積み増して100兆円超とし、世界15位以内に入る目標も掲げた。買収の具体的な時期や対象は明言しなかった。

 国内では、遺言信託や相続関連業務が増えるとの見通しを示し「地銀向けに事務処理を受託するサービスを提供したい」と語った。年金運用で培ったノウハウを生かし、運用難の地銀や信金に長期運用に適した商品などを供給する考えも示した。(共同)