Monday, July 31, 2017 1:22 PM

低金利は潜在成長力低下示す フィッシャーFRB副議長

 米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は31日、ブラジル・リオデジャネイロで講演し、「世界的な低金利が現在の経済情勢の特徴だ」と指摘した上で、「低い均衡金利は経済の潜在成長力が限定的であるとの強いシグナルだ」との認識を示した。

 副議長は、低金利は米国に加え、ユーロ圏や英国、日本のほか、韓国など多くの新興国で見られると強調。低い長期金利は市場参加者の将来の物価見通しを反映しているとし、その背景には「経済成長の鈍化、高齢化、弱い設備投資がある」と述べた。

 その上で「潜在成長力を高めるために財政政策が役に立つ」との見方を示した。(共同)